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インフルエンザワクチン製造を効率化 東大、高増殖性ウイルス作出

東京大学の河岡義裕教授らは、培養細胞で高い増殖能を有するインフルエンザウイルスを作出した。鶏卵を使う従来の手法より、効き目の高いワクチンを効率よく作れるという。2日、英科学誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』(電子版)で発表した。

季節性インフルエンザワクチンは一般的に、鶏の有精卵にウイルスを増殖させて製造する。この手法はウイルスがよく増える半面、製造過程でウイルスにわずかな変異が起き、ワクチンの有効性が大きく低下するケースがあった。一方、培養細胞によって製造する場合は、ウイルスの変異による有効性の低下は起こりにくいものの、ウイルスが増殖しにくくワクチン製造の効率が悪いという欠点があった。今回の研究成果では、遺伝子からウイルスを合成する技術を使うことで、培養細胞でも高増殖性ウイルスの作出が可能になり、さらに従来の季節性インフルエンザワクチンより高い有効性が期待できるという。

今回の成果は、迅速で効率的なパンデミック対応ワクチンの供給を可能にするものとして期待される。

(写真はイメージ)

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