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アルコールとの正しい付き合い方 ~「酔い」の4段階を知ろう! 【後編】

アルコールとの正しい付き合い方 ~「酔い」の4段階を知ろう!【後編】

「酔い」の段階を4段階に分けて説明してきた、今回のお話。前編では第1段階である「ほろ酔い」について触れましたが、後編では、その続きである第2段階以降について、詳しくご紹介します。

「止められなくなる」魅力がアルコールの危険性

第2段階の「酩酊」は、血中アルコール濃度が0.1~0.2%の状態を指し、日本酒、ビール、ウイスキーを第1段階の「ほろ酔い」の時に比べて、ほぼ2倍飲んだ状態です。この段階になると、言語中枢と運動中枢も抑えられるので呂律ろれつが回らなくなり、足がふらつき転倒して、頭に大怪我を負うというような事態も起こり得ます。また、この状態で車を運転をすれば、事故を起こす危険が高いです。前頭葉はさらに機能が落ちるので、大声でがなり立てるように話し、感情は怒りが出やすくなるので、喧嘩っ早くなります。

次の「第3段階」の「泥酔」になると、血中アルコール濃度が0.2~0.3%の状態を指し、平均的には日本酒だと3~5合、ビール大ビンだと4~5本、ウイスキーダブルだと4~6杯程度飲んだ場合です。全く立てなくなりますし、何を言っているのか周りが理解できないほか、激しくおう吐するなどの状態になるのが一般的です。この段階になると、自分の吐いたものが気管支に入って窒息したり、電車や車にひかれたり、道路で眠り込んで凍死するといった、通常では起こり得ない状況で簡単に命を落とすようなことも発生します。

最後の第4段階は「昏睡-死」です。この「昏睡-死」は、血中アルコール濃度が0.3%以上の状態を指します。ゆすっても叩いても起きず、最悪の場合、呼吸中枢が麻痺するので、適切な治療をしないと死に至ります。これは、泥酔になるような量を「一気飲み」した時に起きる危険が高いので、大学での学生に対するオリエンテーションの際に、「一気飲み」をするな、させるなと、厳しく教えられるのはそのためです。

酔わない人にもアルコールが危険な理由とは?

いわゆる「自分はお酒に強い」「お酒を飲んでも酔わない」という人にとっても、アルコールは身体のあらゆる臓器に浸透して、活性酸素を発生し、炎症を起こして細胞を破壊する働きがあるので、身体に対してはいい効用はないと言っても過言ではありません。心臓では心筋症、骨格筋では横紋筋融解症、肝臓では肝炎、膵臓では膵炎・糖尿病、胃十二指腸では潰瘍かいようを起こします。そして、様々な癌になる危険性を高くします。

「ワインなら健康に良いのでは?」という意見もあります。たしかに赤ワインに入っているアントシアニン(ポリフェノールの一種)は抗酸化作用が強く、生活習慣病の予防に良いとされていますが、これは赤ワインを飲まなくても、ブドウ、ブルーベリー、ビルベリー、カシス、ナスに多く含まれているものなのです。
新学期・新社会人生活がスタートするこの時期。アルコールについての知識を深めることで、アルコールとの正しい付き合い方をぜひ考えてみてください。新しい人間関係を築き、よりよいスタートを切る季節となることを祈ります。

(写真はイメージ)

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