カワウソのペットブームで違法取引が深刻に WWFが警告

カワウソのペットブームで違法取引が深刻に WWFが警告

世界自然保護基金(WWF)ジャパンは21日、野生生物取引部門の最新報告書を紹介し、カワウソの違法取引問題について警告した。2015~2017年に東南アジアで密輸されようとして押収された59匹のカワウソのうち、半分以上が日本向けであり、日本でのカワウソのペットブームがこの事態を引き起こしている可能性があるとした。

WWFとIUCN(国際自然保護連合)の共同プログラムで、世界の違法な野生生物取引を監視する国際機関「トラフィック」は、8日に東南アジアでのカワウソの違法取引についての報告書を発表した。それによると、タイとインドネシアでの押収件数が最も多く、オンライン取引も最も頻発に発生しており、ペット取引が野生のカワウソを脅かす深刻な問題として指摘されている。1~4月の調査では少なくとも734匹のカワウソが販売され、これらはすべて違法取引だったと見られている。

また2015~2017年に発覚した13件のカワウソの違法取引のうち、タイで発覚した3件が日本向けの密輸だった。13件の違法取引では、計59匹のカワウソが押収されたが、そのほとんどがまだ幼獣で、日本向けにタイから密輸されようとしていた個体は32匹だった。

トラフィックは今後も引き続き調査を行ない、適切な取り締まり、および法的な改善について、政府に対して働きかけていくほか、国内ペット事業者のコンプライアンスや需要の削減を呼び掛けていくとしている。

(写真はイメージ)

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