フィンランドの子育て支援制度「ネウボラ」 日本でも導入広がる【ニュースのコトバ解説】

フィンランドの子育て支援制度「ネウボラ」 日本でも導入広がる【ニュースのコトバ解説】

「ネウボラ(neuvola)」という言葉をご存知だろうか。フィンランド語で「アドバイスの場」を意味する、総合的な子育て支援制度のことを指す。フィンランドをモデルにしたネウボラ日本版は広島県福山市や三重県名張市、千葉県浦安市、東京都文京区などで導入されている。

福山市で進む「ネウボラ」

福山市では1年前から、行政として総合的な子育て支援を目指し、妊娠、出産、子育てに関して切れ目のない支援を行う「福山ネウボラ」を立ち上げた。医療・保険・福祉などの相談体制を再構築し、市民が安心して子育てができる環境の整備に取り組んでいる。これまで保険部門や保育部門などに分かれていた相談窓口を統一し、妊娠・出産・子育てに関する総合相談窓口を市内12カ所に開設。同窓口では看護師、保育士など専門の相談員が個人的に対応できる仕組みになっている。

この福山ネウボラが導入から1周年を記念して、現在、生まれてくる子どものためのプレゼント企画「あのね ハッピーボックス・プレゼント」を実施中だ。対象は、福山市に住民票のある妊娠32週以降の妊婦、または今年の4月1日以降に生まれた生後4カ月までの赤ちゃんで、プレゼント期間は2019年の3月31日まで。プレゼントボックスには「生まれてくる子どもたちへのお祝いの気持ちをこめたプレゼント」として、食事用スタイやおもちゃ、絵本などが入っている。

コンセプトは「社会全体が子どもの誕生を歓迎する」こと

フィンランドは女性のフルタイム就業率が高く、男女格差が世界でも極めて少ない国として知られており、合計特殊出生率は約1.8の水準を保っている。これを支えているのが、多様化する家族形態に対応し、「社会全体が子どもの誕生を歓迎する」コンセプトで切れ目のない支援を行なうネウボラだ。さらにフィンランドでは女性の出産に際し、社会保険庁事務所から母親手当が支給される。これは子供一人に対し170ユーロ(約2万2000円)の現金支給か育児パッケージ(中身は育児アイテムやベビー服など50点)のどちらかを選択できるというものだ。

*1ユーロ=129.5円で換算

(写真はイメージ)

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