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古代エジプト「ファイアンス」製法解明、立体造形物の復元に成功

古代エジプト「ファイアンス」製法解明、立体造形物の復元に成功

東海大学の山花京子准教授と秋山泰伸教授は、古代エジプトで装飾品や護符などに使われていた青い焼き物「ファイアンス」の製法を解明し、立体造形物の復元に成功。4~7日にトルコ・イスタンブールで開催された学会「国際ガラス歴史協会」で、山花准教授が発表した。

「ファイアンス」とは、もともと中世後期以降にイタリアで作られた錫釉すずゆうをかけた軟質陶器のことで、北イタリアの街ファエンツァに由来する称呼。しかし、古代エジプトやメソポタミアで紀元前4500年から紀元後100年ころまで用いられた、石英を主原料に作られた表面に光沢のある古代の焼き物の総称としても用いられている。当時はトルコ石やラピスラズリの代用品として、装飾品や副葬品に広く利用されていた。しかし、製作工程が複雑で難しいことから、ガラス製造が可能になると次第に廃れ、その技法も長く失われてきた。

山花准教授は、その製法を長年にわたって研究。これまでに石英やアルカリ、炭酸カルシウムが主成分であることは明らかになっていたが、立体造形物の復元はできていなかった。

一方、秋山教授は一昨年度から山花准教授の研究に協力。同じく古代エジプトで副葬品として用いられていた、硫黄を使ったビーズの製造技術の解明に成功するなどしてきた。今回は、ピラミッド建設時に石と石をつなげる接着剤に用いられていた「漆喰しっくい」(主成分は水酸化カルシウム)に注目。これを少量混ぜて焼くことで、立体的な構造物ができることを明らかにした。

秋山教授と山花准教授は、現在世界で使われている技術の多くが古代エジプトやメソポタミアを起源としていることから、「今回の研究でファイアンスの製法を明らかにできたことが、現在の技術が生み出される過程の一部の解明につながった」と意義を述べた。さらに「今後も研究を重ね、遺物として残されているファイアンスの質感やサイズに近づけていくことで、博物館などで本物と並べられる『触れるレプリカ』といえるレベルの完成度まで高めていきたい」とコメントした。

画像提供:東海大学

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