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ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(3) 「最も美しい屋台」を競う(シュトゥットガルト)

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(3) 「最も美しい屋台」を競う(シュトゥットガルト)

いろいろな町のクリスマスマーケットめぐりをしていると、クリスマスマーケットというのはその期間だけの突発的なイベントではなく、各町の歴史や個性と密接に結びついているなぁと感じずにはいられません。一見、同じように見えなくもないクリスマスマーケットも、町ごとに少しずつ異なるのです。今回は、ドイツ屈指の富裕な町としても知られるシュトゥットガルトのクリスマスマーケットをのぞいてみましょう。

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(3) 「最も美しい屋台」を競う(シュトゥットガルト)

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(3) 「最も美しい屋台」を競う(シュトゥットガルト)

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(3) 「最も美しい屋台」を競う(シュトゥットガルト)
「最も美しい屋台」コンテストが毎年開催されている

シュトゥットガルトといえばドイツを代表する高級自動車ブランド、メルセデス・ベンツで知られるダイムラー本社のある町。クリスマスマーケットも、そんなゴージャスなイメージに逆らわない「ドイツ最大」と言われるスケールです。

市街中心部、宮殿前広場から市庁舎前広場まで、この時期に立ち並ぶ屋台の数は約280軒。そして毎年、「最も美しい屋台」を競うコンテストが開かれています。そのため、どの屋台も気合の入れ方がハンパではありません。特に注目すべきは、屋根の部分の飾りつけ。クリスマス恒例の聖家族の木彫り細工が、等身大サイズでぜんぶ屋根の上に載っていたり、お菓子屋さんの屋台の上が動くヘンゼルとグレーテルと魔女のおばあさんだったり、屋根の上にクリスマスツリーが何本も乱立していたり…。その中で、私が好感を持ったのは、シンプルにローソクだけが立っている飾りつけの蝋細工屋さんと、ほうき屋さんでした。すっきりしているのと、何を売っているのかが分かりやすいという点で。

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(3) 「最も美しい屋台」を競う(シュトゥットガルト)
シンプルかつ分かりやすい蝋細工の屋台

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(3) 「最も美しい屋台」を競う(シュトゥットガルト)
クリスマスマーケットで定番のほうき屋さん

ちなみに、ドイツのクリスマスマーケットになぜか必ずといっていいほどある、ほうき屋さんですが、これは昔、クリスマスマーケットが冬に必要なものを買いそろえるための冬市の役割を果たしていた名残なのだそうです。てっきり酉の市の熊手みたいなものかと思っていたのですが、縁起物とかそういうことではないらしいです。

【シュトゥットガルトのクリスマスマーケット情報】
開催期間:12月23日まで
10:00-21:00(金土10:00-22:00、日11:00-21:00)
*12月15日は10:00-22:30まで
https://www.stuttgarter-weihnachtsmarkt.de/de/home/

(in association with the GNTB/協賛:ドイツ観光局)