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ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(4) 本格派の中世風マーケット(エスリンゲン)

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(4) 本格派の中世風マーケット(エスリンゲン)

ドイツのクリスマスマーケットで人気のコンセプトのひとつが、「中世風」というもの。中世の時代を再現し、屋台の売り子も中世風衣装に身を固め、日が暮れると暗闇の中、松明とロウソクの灯りだけしか使わない…という幻想ワールドが出現します。数ある中世風クリスマスマーケットの中でも人気の高い、エスリンゲンのマーケットを訪れました。

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(4) 本格派の中世風マーケット(エスリンゲン)
中世の美しい街並みが残るエスリンゲン

古い石畳に立ち並ぶ木組みの家。シュトゥットガルト近郊にあるネッカー川沿いの小さな町エスリンゲンは、町自体がすでに中世の面影をたたえています。クリスマスマーケットが開催されている広場に立つレンガ色の旧市庁舎は1422/23年築。ロケーションからしてガチ中世なこの場所で、訪れる人は何の違和感もなく異世界にタイムスリップできるのです。

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(4) 本格派の中世風マーケット(エスリンゲン)
中世の異世界が出現するクリスマスマーケット

エスリンゲンでは一部が通常のクリスマスマーケット、一部が中世風と分かれています。中世風マーケットの中で、アトラクションのひとつが職人仕事の実演。鍛冶屋のコーナーでは蹄鉄ていてつづくりを体験できたり、活版印刷のコーナーでは聖書の一節を刷らせてもらえたりします。この実演をする職人さんたちのガチぶりも見どころ。活版印刷の実演をしてくれた人たちは、15世紀に活版印刷を発明したヨハネス・グーテンベルクの衣装に身を包んでいました。あまりに本物っぽい姿ですが、この中のひとりはふだん、銀行にお勤めなのだそうです。

また、子ども向けコーナーも見どころのひとつ。射的のコーナーでは銃のおもちゃのかわりに弓矢が使われ、木製の観覧車はなんと手動!その素朴さに、大人の方がテンションが上がりそうです。

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(4) 本格派の中世風マーケット(エスリンゲン)
中世の職人仕事の実演。鍛冶屋では蹄鉄が作れます

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(4) 本格派の中世風マーケット(エスリンゲン)
グーテンベルク風の人々による活版印刷も

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(4) 本格派の中世風マーケット(エスリンゲン)
中世の拷問道具のように見えなくもない木製観覧車

さて、中世風クリスマスマーケットはやはり日が暮れてからがハイライト。というのも、ふつうのクリスマスマーケットならばイルミネーションの美しさを競うところが、ここではロウソクと松明の灯りしか使わないのです。そう、リアルに暗いのです。しかし、その暗闇の中で味わうホットワイン、そして「中世風」という触れ込みの鹿肉ソーセージの味はまた格別です。ちなみにエスリンゲンはワインの産地でもあるため、屋台のホットワインは地元産のワインやぶどうジュースがベースになっていて本当においしいです。筆者はアルコールなしのホットワイン、「キンダープンシュ」一筋ですが、これが本当におすすめです。

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(4) 本格派の中世風マーケット(エスリンゲン)
松明とロウソクの灯りで本格的に暗い中世風クリスマスマーケット

ドイツ クリスマスマーケットめぐり 2018(4) 本格派の中世風マーケット(エスリンゲン)
地元ワイン農家が作るホットワイン(これはアルコールなし)

【エスリンゲンのクリスマスマーケット情報】
開催期間:12月21日まで
11:00-20:30(木~土 11:00-21:30)
*最終日は20:00まで
https://www.esslingen-marketing.de/weihnachtsmarkt-3

(in association with the GNTB/協賛:ドイツ観光局)