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佐賀空港で国内初のトーイングトラクターの自動走行テスト実施 ANA

佐賀空港で国内初のトーイングトラクターの自動走行テスト実施 ANA

全日本空輸(ANA)は26日、九州佐賀国際空港をイノベーションモデル空港に位置付け、新しい技術を活用した働き方改革を推進するプロジェクトを開始すると発表した。プロジェクトには自動走行技術を用いたコンテナけん引車両の走行試験も含まれる。試験期間は26日から4月5日まで。

今回の走行試験で用いられるのは豊田自動織機製のトーイングトラクター。トーイングトラクターとは、貨物コンテナなどをけん引する特殊車両のこと。試験車両はターミナルの手荷物仕分け場から航空機近傍までを想定した、片道約100メートルのルートを、運転手が随時、手動操作で介入できる条件付き自動走行で往復し、貨物を運搬する。その車両は2次元/3次元LiDAR(レーザースキャナー)による障害物検知と自動停止・回避機能、路面パターンマッチングとGPSによる自己位置推定・誘導機能を持つ。トーイングトラクターの自動走行テストは国内初。

また、この他に今回ANAが導入する技術は、ロボットスーツを活用した運搬・搭載業務の作業負荷軽減、リモートコントロール式の航空機けん引・移動、手荷物自動積み付け技術など。

ANAは空港における人と技術の融合・役割の見直しを図り、イノベーションを推進することで空港業務の自動化や省力化を進め、働き方改革を目指していくという。

画像提供:ANA、豊田自動織機