• HOME
  • 社会・経済
  • エシカルファッション「サスティナニットシリーズ」販売開始 原料は使用済みペットボトル
使用済みペットボトルが原料のニットシリーズをリリース

エシカルファッション「サスティナニットシリーズ」販売開始 原料は使用済みペットボトル

ネオグラフィックは17日、20代後半〜30代向けのブランド「Re:EDIT(リエディ)」のオンラインストアで、使用済みペットボトルを原料としたリサイクルニットなどサステナブルな服のシリーズ「サステナニットシリーズ」を発表した。

近年「エシカルファッション」がファッション業界で注目されている。エシカルファッションとは素材の選定、生産、販売までのプロセスで人と地球環境に配慮して作られたファッションのことを指す。

エシカルファッションはヨーロッパを中心に起こり、世界で広がってきた。日本では特にミレニアルやZ世代など若い世代に人気が出ており、ピープルツリーやEnter the E、女優の柴崎コウ氏が代表を務めるMES VACANCES(ミ ヴァコンス)など徐々に広がりを見せている。エシカルファッションのやり方はオーガニックコットンを使用している、フェアトレードなど9つあるが、今回同社がリリースした製品は労働者の安全と環境に配慮をしているWRAP認定工場で生産されている。

日本のエシカルファッション推進団体「ETHICAL FASHION JAPAN」がエシカルファッションの具体的な取り組みとして、以下の9つに分類している。(以下、「ETHICAL FASHION JAPAN」WEBサイトより引用)

・フェアトレード:対等なパートナーシップに基づいた取引で、不当な労動と搾取をなくす。①認証を受けたフェアトレード、②十分な生活賃金や適切で働きやすい労働環境を確保する などが含まれる。

・オーガニック:有機栽培で生産された素材のこと。原則、製造全工程を通じて認証機関や国家が設けた厳格な基準と実地検査をクリアしたものを指す。

・アップサイクル&リクレイム:捨てられるはずだったものを活用する。「Upcycle」とは質の向上を伴う再生利用のこと。「Reclaim」は、デッドストックの素材や在庫商品などを回収して利用すること。

・サステナブル・マテリアル:環境負荷がより低い素材を活用すること。生地では特に、①天然素材、②エコな化学繊維、③リサイクル繊維、④エコ加工を取り入れることを指す。

・クラフトマンシップ:国内のものも海外のものも、伝統的な技術を取り入れ、文化を含めて未来へ伝える取り組みのこと。①伝統的な技術を取り入れる、②ヴィンテージ品の活用、③熟練の職人による製作を指す。

・ローカル・メイド:「MADE IN ◯◯」のこと。地域に根ざしたものづくりで地域産業/産地を活性化させ、雇用の創出、技術の伝承と向上を目指す。

・アニマル・フレンドリー:ヴィーガン、またはなんらかのかたちで「Animal Rights(動物の権利)」「Animal Welfare(動物の福祉)」に配慮した製造を指す。

・ウェイストレス:ライフサイクル各段階の無駄を削減する。①カーボンフットプリントの削減、②3Dプリンティング技術、③ゼロ・ウェイスト・デザイン、④着用時のCO2を削減する取り組みなど。

・ソーシャル・プロジェクト:①NPO/NGOへの寄付(物資・金銭)、②ビジネスモデルを生かしての支援・雇用創出 など、自社のリソースを生かした取り組みのこと。

(2015年度改訂版)

画像提供:ネオグラフィック