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AIを活用した配送計画ソフトウェアを販売開始、三菱ふそうトラック・バス

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は15日、米企業ワイズ・システムズと業務提携し、同社が開発した人工知能(AI)と企画学習を活用した次世代の配送計画ソフトウェア「ワイズ・システム」を販売すると発表した。

「ワイズ・システム」は、ふそうブランド製のトラックに限らず、全てのブランドのあらゆる種類の車両で利用可能なラストワンマイル配送を最適化する配送計画システム。

同システムはAIと機械学習を駆使し、配送オーダー、荷物、ドライバーや車両、交通状況といった配送に関連するあらゆる情報を取り入れ、ルート計画アルゴリズムが配送ルートやトラック及びドライバーを選定し、最適な配送計画を自動作成する。作成した配送計画はリアルタイムで配送状況の追跡や進捗が更新されて、ルート計画に要する時間を短縮できるほか、配送状況を可視化することで車両の稼働や配送状況をリアルタイムで把握できる。

ドライバーはスマートフォンのアプリで、配送ルートの確認や荷物の配達完了通知を簡単に実行できる。また荷物を受け取るエンドカスタマーも、配送状況をリアルタイムで把握できる。

また同システムはAIと機械学習によって回数を重ねるごとに効率的な配送計画の提案を可能にし、米国のユーザーは平均で走行距離を15%削減、稼働率を20%向上、配送遅延を最大で80%解消した実績がある。くわえて、車両の運行効率化を通じてCO2排出削減にも貢献し、米国のユーザーは車両の走行距離とCO215%削減した実績もある。

MFTBC2017年より車両や運行状態をリアルタイムで管理するテレマティクス機能を新型車両への搭載を進めており、新型トラックへの搭載を完了した。MFTBCは外部企業との業務提携によって、車両自体を管理するのみではなく、物流・配送プロセスに関わるソリューションを提供していくとしている。

画像提供:MFTBC

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