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国語教科書検索で「あのころのわたし」の思い出がよみがえる 光村図書

小・中・高等学校向けの教科書を発行する光村図書出版(東京都品川区)は7日、小学生や中学生の頃に使用していた国語の教科書を検索できるコンテンツ「教科書クロニクル」をウェブサイトで公開した。

同サイトの「わたしの教科書検索」で生年月日を入力すると、小学校1年生から中学校3年生までに発刊されていた同社の教科書の表紙と、掲載されていた主な作品、小学校と中学校に入学したそれぞれの年の出来事が表示される。小学校では1971(昭和46)年度~2019(平成31)年度、中学校では1955(昭和30)年度~2020(令和2)年度の国語の教科書が収録されている。

小・中学校に入学した年に起きた出来事の紹介では、例えば1990年1月1日生まれと入力すると、小学校入学時には「広島の原爆ドームが世界遺産に登録」、中学校入学時には「アフリカ連合(AU)が発足」などと表示される。小学校1年生の教材としては、1999年度の教科書「こくご(かざぐるま/ともだち)」がヒットし、「はなのみち」「くじらぐも」「ずうっと、ずっと、大すきだよ」などの作品が表示された。

また、関連する読み物として、過去の教科書掲載作品のあらすじや、編集にまつわるエピソードを「教科書time travel」という形で掲載している。例えば、小学校6年生の教材「守る、みんなの尾瀬を」の筆者が、執筆にあたって「子どもには、ぐうっと背筋を伸ばして、つま先立ちで、一生懸命、社会のこと、大切なことを考えてほしい。大人はちょっとだけ、その手伝いをすればいい」と語ったことなどが書かれている。

昔読んだ懐かしい作品に触れることで、「あのころのわたし」の思い出がよみがえる契機となるかもしれない。

画像提供:光村図書出版