「地球の宝を守れ」国立科学博物館のクラファン 3日で5億円の支援集まる

国⽴科学博物館は7日、所有する標本・資料の充実のため、⽬標⾦額1億円のクラウドファンディングを開始した。プロジェクト開始から4日目の10日時点で、国内クラウドファンディング・文化カテゴリー史上最高額を更新し、5.3億円を超える支援金が集まっている※1

同館は、動物・植物・菌類標本・⽣きた植物・鉱物・化⽯・⼈⾻・科学技術史資料など、多岐にわたる標本・資料を収集している。その数は500万点以上にのぼり、多くは茨城県つくば市の筑波研究施設敷地内にある専⽤の収蔵庫に保管されている。

標本・資料を万全のコンディションで保つためには、適切な収蔵保管環境を整える必要があるが、空調設備や標本登録作業を⾏う⼈材配置など多くの資⾦を要すうえに、コロナ禍によって⼊館料収⼊が減り、資⾦不⾜が問題となっていた。さらに、昨今の物価⾼による光熱費や保管容器・溶液等の⾼騰、現在建築中の収蔵庫建築資材や⼈件費などの⾼騰による費⽤の⼤幅な増加が続き、⾃助努⼒や国からの補助だけでは対応ができなくなったため、クラウドファンディングのプロジェクト立ち上げに至った。

クラウドファンディングサービス「READYFOR」において立ち上げられたプロジェクト「地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ」は、当初の目標金額の1億円を公開後9時間で達成した。開始から4日目の10日時点で、国内クラウドファンディング・文化カテゴリー史上最高額を史上最速で更新し、5.3億円を超える支援金が集まっている。支援者数も3万人を超え、国内史上最多の支援者数の記録を更新し続けている※2

支援コースは、5000円から法人向けの100万円まで40コース以上ある。支援に対するリターン(返礼品)には、同館の研究者が“最推し”標本を選び解説した「かはくオリジナル図鑑」や、同館のバックヤードツアー、植物標本作製や哺乳類剥製づくりなどの体験などが準備されており、一部は在庫切れになっている。

同館は予定通り11月5日(日)23時まで支援募集を行い、集まった資金はコレクション収集・保全費⽤に充てられる予定。

※1・2ともにREADYFOR調べ

画像提供:国立科学博物館