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「注文に時間がかかるカフェ」追手門大の学祭で開催 吃音症の理解促進

10月28日に開催される追手門学院大学の学園祭で、言葉がなめらかに出ない吃音症のある学生が、吃音症を多くの方に知ってもらおうと、吃音症の若者が接客にあたる「注文に時間がかかるカフェ」を開催する。

注文に時間がかかるカフェは、吃音をもつ奥村安莉沙さんが発起人となり、「接客業をしたくても吃音のせいで一歩踏み出せない若者に勇気を、吃音を知らない人にはスタッフとの交流を通して理解を」をコンセプトに開催される1日限定のカフェ。これまで全国40ケ所以上で開催されてきた。

吃音症をもつ同大学心理学部3年の細川杏さんは、昨年神戸で開催された「注文に時間がかかるカフェ」にスタッフとして参加し、多くの人から温かい言葉をかけてもらった経験から、大学での開催を企画した。

「私が経験した過去の辛い体験を子どもたちにしてほしくない。同年代の大学生など1人でも多くの方に『吃音症』を知ってもらいたい」という思いで、費用をクラウドファンディングで募り開催に至った。

入店前に吃音症の説明をするスタッフ

学園祭当日は、吃音症当事者の細川さんや他大学の学生あわせて5名が接客スタッフを務める。吃音症の説明や注文に時間がかかる理由を説明しながら接客し、コーヒーやココアなどのドリンクを無料で提供する。また、出店ブースにはスタッフ一人ひとりの過去の体験談をまとめた冊子も配架し、ドリンクを飲みながら吃音症について知ってもらう取り組みも行う予定。

吃音症当事者は日本全国に約120万人いるとされている。音を繰り返したり、引き伸ばしたり、言葉を出せずに間があいてしまうなど人によって症状や対処法は大きく異なるが、理解が不足しており、からかいや偏見などから自信をなくす当事者も少なくない。遮ったり憶測して代わりに言ったりせずに言い終わるまで待つこと、「ゆっくり話せばいいよ」などとアドバイスしないこと、他の人と同じように接することが一般的な対応方法として適切とされる。

注文に時間がかかるカフェ

 

画像提供:注文に時間がかかるカフェ、追手門学院大学