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英国の中学校 午後1時半から授業開始の試み

英国イングランド南東部サリー州のハンプトン・コート・スクールが、中学生の授業を午後の1時半開始にするという大胆な試みを始め、注目を集めている。9日にBBCが報じた。

体内時計の研究者によると、まだ成長途中にあるティーンエイジャーは体内時計が成長した大人とは異なっており、大人が朝の7時だと認識する時間が、彼らにとっては2時間半遅れの4時半と認識されると指摘。脳が成長することによって睡眠の需要も異なってくるとして、そのため中学生の子どもにはこれに配慮した時間割が望ましいとしている。

ハンプトン・コート・スクールではこの指摘を取り入れた時間割を試験的に実施。授業開始を1時半にし、終業時間を午後7時に設定。逆に午前中の時間を自由に使えるように転換した。

今のところ、生徒たちの評判は上々で、眠い目をこすりながら学校に行くストレスから解放されて「授業により集中できるようになった」「学習意欲が沸いてきた」との声が聞かれている。生徒の母親たちからも「朝から子どもの不機嫌な顔を見なくていいのがうれしい」との喜びの声が寄せられている。

(写真はイメージ)