ゲームで視力回復? 子どもが楽しく弱視治療 新潟医療福祉大など

新潟医療福祉大学などの研究グループは25日、ゲームを使った訓練によって、子どもの弱視を改善できることを明らかにした。子どもが嫌がりやすかった従来の治療法に代わり、「楽しく続けられる治療」として期待される。この研究成果は国際学術誌に掲載された。

弱視は、眼に器質的な異常がないにもかかわらず視力が十分に発達しない病気だ。視機能が成長する子どもの時期に治療しないと改善が難しくなるため、早期発見と継続的な訓練が重要とされる。これまでは、視力が良い方の眼を眼帯で隠し、悪い方の眼を使わせる治療法が主流だった。しかし、子どもにとっては不便でストレスもあり、訓練の継続が難しいという課題があった。

同研究では、「Occlu Tab(オクルタブ)」と呼ばれる特殊なタブレット端末を使用した。専用の眼鏡を通したときだけ画面が見える仕組みで、訓練したい眼にしか映像が表示されないように設定できる。子どもはゲームを楽しみながら、自然に視力の弱い眼を使うことになる。

これまでは片眼性弱視の治療に用いてきたが、今回の研究では左右両方の眼の視力が弱い「両眼性弱視」の子どもを対象に、左右の眼を交互に訓練した。その結果、どちらの眼でも視力の改善が確認されたという。

ゲーム型治療は、子どもが自分から進んで取り組みやすいことが大きな特徴だ。研究グループは、楽しみながら続けられる治療法として、今後の普及に期待を寄せている。

画像提供:新潟医療福祉大学