フィンテック分野で産学連携 ビッグデータで未来予測へ

国立情報学研究所(NII)と三井住友アセットマネジメントは、NII内に共同研究施設「金融スマートデータ研究センター」を設置すると発表した。センター長は喜連川優NII所長が就任し、2019年3月末までの3年間共同研究を行い、金融と最新IT技術を融合した「フィンテック」分野での国内市場活性化や日本経済の持続的成長のためのIT技術開発を目指す。

フィンテックは「ファイナンス」と「テクノロジー」を掛け合わせた造語で、家計簿や会計ソフトから資産運用、貸し付け、決済など金融関連の幅広い分野でIT技術を活用した金融サービスを意味する。2015年9月に金融庁が策定した「金融行政方針」で、重点施策4項目の一つに「IT技術の進展による金融業・市場変革の戦略的な対応」が挙げられ、フィンテック対応の重要性が高まる中、大手金融機関もその対策を迫られていた。

同研究センターでは金融関連のビッグデータを分析活用し、複雑な経済・社会現象の背後にある法則の解明に取り組み、長期的な未来予測の実現を目指す。

 
参考記事:急成長ビジネス「フィンテック」とは?

 
(写真はイメージ)

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