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葛西臨海水族園マグロ大量死「要因は複合的」 対策後は安定

2014年12月から15年1月にかけて葛西臨海水族園で展示中のマグロ類の大量死が続いた問題について、東京都動物園協会は7日、その原因の調査結果と現在の展示状況について発表した。

大量死の原因は単一要因とは特定できず、照明設備やストレス、病原体、過飽和溶存気体といった複数の要因が複合的に作用したものだと判断した。対策を講じた上で段階的に魚の導入を進め、マグロ類の再導入から約10カ月が経過しており、現在も水槽内の環境は安定しているという。

原因とされる照明設備について、照明の不点灯や交換による照度の変化が水槽内環境に影響した可能性があったため、照明設備の日常のチェック体制を整えた。

また、5年ぶりに見られた産卵行動による俊敏な遊泳や水槽衝突などにより異常をきたした特定個体の遊泳などがストレス要因となり、連鎖的に他の個体に影響を与えていた可能性があったため、遊泳異常個体が見られた場合には速やかに水槽から取り上げる体制を整えた。ウイルス、細菌、寄生生物もそれぞれ一部で確認されており、ある程度の影響を与えたものと考えられるため、搬入前の魚の健康状態確認の強化を行った。

このほか、当時の水槽内の溶存酸素が過飽和となっていて一部でガス病を発病していた疑いがあったため、溶存気体の濃度測定機器を導入して日常のチェック体制を整えた。

クロマグロを安定して展示するためには、特定の年級群(同年齢)のみが群れの多数を占めることがないよう、バランスを取りながら追加していくことが必要となる。現在は今年2歳魚となる40匹が展示の中心となっており、毎年初夏に実施していた1歳魚の定期的追加を再開する予定。

同水族園では展示水槽「大洋の航海者:マグロ」で、2013年12月から14年1月にかけて展示中のマグロ類の大量死が続き、一時は展示生物がクロマグロ1匹まで減っていた。

参考記事
葛西臨海水族園、クロマグロ約80匹を投入
 
(写真はイメージ)

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