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南極のオゾンホール縮小を確認 世界が団結したフロンガス規制の成果

米国マサチューセッツ工科大学のスーザン・ソロモン教授らは、南極上空のオゾン層に開いた穴である「オゾンホール」が縮小していると、6月30日付の米科学誌サイエンスで発表した。1987年に採択されたモントリオール議定書で世界が団結し、取り組みを続け、オゾン層を破壊する原因となるフロンガスの製造と使用を段階的に廃止してきた成果と言える。

今回、気球や人工衛星などで観測したデータとオゾン層の状態をシミュレートした統計的なモデル計算を、2000年以降の毎年9月のデータについて比較した。その結果、オゾンホールの面積が1200万平方kmを超える時期が遅くなっていた。また、穴の深さもより浅くなり、面積も400万平方km以上小さくなっていることが示された。

なお、2015年にオゾンホールが大きくなった理由は、同年4月にチリのカブルコ火山が噴火したことで大気中に微粒子が撒かれて雲の数が増え、雲の表面で大気中の塩素が活性化したためだという。

論文では自信をもって、「オゾンホールが今世紀中ごろまでに塞がらない理由はない」と結論付けた。

画像提供:NASA

 
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