今月末にも太陽系第9惑星の直接観測へ すばる望遠鏡

今年1月に存在が予測された太陽系第9惑星の直接観測に、国立天文台の吉田二美専門研究職員らの国際チームが26日から挑戦することが5日、明らかになった。米ハワイ島にある国立天文台ハワイ観測所のすばる望遠鏡に搭載されている、一度に広い天域を撮影可能な超広視野主焦点カメラHSC(ハイパー・シュプリーム・カム)を用いて、予測される位置の周辺を探索する。

第9惑星は、米カリフォルニア工科大学のマイク・ブラウン教授らが、太陽系外縁部で見つかった6つの天体の軌道をもとに存在を予測。直径が地球の2~4倍、質量が地球のおよそ10倍で、太陽から海王星までの距離の約20倍離れた軌道を1万年から2万年かけて公転していると予測した。

ブラウン教授は、10年前に冥王星が惑星から準惑星に降格されたきっかけとなる、冥王星よりも大きな準惑星エリスを2005年に発見し、自らのTwitterのアカウントを@plutokillerとしている。

参考記事
太陽系に第9惑星の存在を発見 カリフォルニア工科大学(2016/1/28)

画像提供:米カリフォルニア工科大学

 
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