花便り~スミレ

花便り~スミレ

舗装された道路の隙間からでもたくましく芽を出し花を咲かせる、スミレ。これも春を代表する花の一つだ。

一口にスミレといってもその種類は多く、世界の温帯地域に約400種、日本には約50種ある。また日本では各地の変種や色変わりなども含めて、学名がついているものだけで、250もあるという。北海道から沖縄まで日本全国に分布し、各地に固有種があり、平地から山林、高山地帯に咲くものまで生息地もさまざま。花の色は紫や青、白が多いが、高山のスミレは黄色い花をつけるという。よく見ると、少しずつ花弁の形が違っていたり、葉の形がハート型のものや細長いものがあったりと、種類が異なることが分かる。

スミレという名前の由来は、大工が木材に線を引く時に使う道具の墨入れに花の形が似ているところからつけられた、という説が有名だ。英名はViolet(バイオレット)。欧州でいうスミレは「ニオイスミレ」という紫色の香りが強い種類を指す。このスミレから香水や化粧品を作ったり、花を砂糖漬けにしてお菓子などに利用したりする。

道端に人知れず、謙虚に咲くスミレを見つける。そんな小さな幸せを、生活の中で感じていけたらと思う。

花言葉(スミレ):謙虚、誠実、小さな幸せ
スミレ(菫):スミレ科スミレ属の多年草

花便り~スミレ

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