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新緑を樹上から体験! ツリークライミング

新緑を樹上から体験! ツリークライミング

5月に入り、新緑の美しい時期になった。野外で活動するには心地よい気温のこの時期に、ちょっと変わった方法で自然を満喫してみてはいかがだろうか。普段は体験できない、樹上からの自然体験活動「ツリークライミング」をご紹介したい。

ツリークライミングの起源

ツリークライミングは、専用のロープやサドル(安全帯)、安全保護具を使用して木に登り、木や森、自然との一体感を味わえるレクリエーションだ。子どもから大人まで、そして障害のある人も、木に登ることができる。木に自分の体をゆだねて登るので、木に親しみが持てるようになり、自然を大切にする心が育つ。自分だけではなく、木や森、あらゆる自然環境のすべてが主役なのだと感じることができる自然体験活動だ。もともと、米国のアーボリスト(樹芸家)と呼ばれる人たちが樹木の管理や遺伝資源を管理するために開発した技術だが、それを広く一般の人たちにレクリエーションとして楽しんでもらおうと、ピーター・ジェンキンス氏が1983年に「ツリー・クライマーズ・インターナショナル」という組織を立ち上げ、普及させた。今では世界にその活動が広がり、日本ではジョン・ギャスライト氏が第一人者として、ツリークライミングが広まった。2000年4月29日にツリークライミングジャパン(TCJ)が設立され、安全に楽しめるツリークライミングを普及するための指導者の育成も行われている。

ツリークライミング体験

折しもツリークライミングジャパンが設立されたのと同じ4月29日、記者はツリークライミングに初挑戦することになった。

記者以外の参加者はほぼ小学生。皆で手をつないだり、木になりきったりして準備運動をしたあと、インストラクターから登り方の説明を受けた。ロープの結び目の名前や特殊な結び方、注意事項など、覚えるべきことは6つ。少し小学生には難しいかと思いきや、どんどん上に登っていった。記者も20分くらいかけておよそ20m登った。意外と脚や腕の力がいるが、自分の力で登っているという実感や、挑戦する心があればいくらでも上へ登っていけるという前向きな気持ちを呼び起こすことのできる時間だった。途中、雨が降ってきたが、木の葉が傘となりほとんどぬれずにすみ、自然と共にいることを感じられる貴重な体験ができた。最後に木にあいさつをし、ツリークライミングに登った証明書をもらって、より一層満足感を得た。

ツリークライミング体験プログラムは全国各地で随時開催されている。新緑の美しい季節、樹上で自然を満喫してみてはいかがだろうか。

新緑を樹上から体験! ツリークライミング

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