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ご当地自慢を探せ!(18) バイエルンの白ソーセージ
白ソーセージはドイツ・バイエルン地方のご当地名物のひとつ。子牛肉に豚のベーコン、パセリやレモン、ナツメグなどが入っているこのソーセージは、ゆでるのではなくお湯につけて10分ほど置き、皮をむいてから茶色っぽい甘いマスタードをつけて食べる。
同じソーセージでも、パリッとした皮ごとかぶりついて食べる焼きソーセージのイメージからずいぶんかけ離れていて、ソーセージというよりははんぺんなどの練り物に近い味と食感だ。この白ソーセージにブレッツェルを添えたものを「バイエルンの朝食」と呼ぶ。とはいえバイエルン人が毎朝白ソーセージを朝食に食べているわけではなく、どちらかといえば友人同士や同好会、会社の集まりなど社交の場である朝食会に食べるものらしい。
白ソーセージは傷みやすいため、かつては作られてから新鮮なうちにということで、午前中にしか食べない決まりになっていたという。そして他のソーセージとは異なり、皮を食べてはいけないというのは現代でも変わらない。理由は消化によくないからだそうだが、ナイフとフォークで白ソーセージの皮をむく作業は慣れないと容易ではない。これが手際よくできるようになったとき、あなたもバイエルン人の階段を1つ上ったことになる……と言えるのかもしれない。