• HOME
  • 特集
  • 牛も人も、幸せのヨーグルト なかほら牧場の山地酪農
牛も人もしあわせのヨーグルト

牛も人も、幸せのヨーグルト なかほら牧場の山地酪農

東京・吉祥寺駅の北側、東急百貨店の脇の細い小道を入ると、隠れ家のようにこっそりたたずむお店がある。青い旗が目印の「なかほら牧場 幸せのヨーグルト」。岩手県にある中洞牧場の製品を扱う店舗で、吉祥寺店は2016年6月にオープンしたばかり。わかりにくい路地にあるにもかかわらず、何を買おうか少し悩んでいる間に、すぐ2~3人が後ろに並んでしまうような人気店だ。

イートインスペースはベンチのみという小さなお店だが、店内のショーケースにはプリンやヨーグルト、牛乳などさまざまな乳製品が並んでいる。おすすめを店員さんに聞くと、「今の季節はフローズンヨーグルトがおいしいけど、やはり牛乳が一番です」と牛乳を試飲させてくれた。「ご当地牛乳グランプリで最高金賞を受賞したことがあるので、日本一の牛乳ですよ」と笑顔で話す店員さん。飲んでみると、確かに他の牛乳とは味が違う。まるで甘すぎないミルクキャンディーを飲んでいるようなそんな優しい味のする牛乳だった。

ここの牛乳の何が他の牛乳と違うのかというと、「牧場での牛の育て方」にある。岩手県にある中洞牧場の牛たちは「牛舎」に暮らしていないのだ。つまり、牛は一年を通して山で過ごし、自然に生えている草だけを食べて暮らす「山地やまち酪農」という方法で育てられている。そして「自然交配、自然分娩、母乳保育(生後2カ月程度)」という、慣行的な酪農とは異なる方法で育てられた牛は、健康で病気にかかりにくいという。

牛乳を試飲しておいしかったので、130mlのもの(270円)を一つ購入。せっかくなのでフローズンヨーグルトも買ってみる。大きめのカップにたっぷり入ったフローズンヨーグルト(500円)は絶妙なシャリシャリ感。牛乳のしっかり濃い味がして、口の中で溶けて消える、その瞬間まで存在感が残っていた。健康な牛からいただく牛乳は、やはり他とはひと味違う「健やかな牛乳」だった。

【店舗情報】
なかほら牧場 幸せのヨーグルト(吉祥寺店)
東京都武蔵野市吉祥寺本町 2-17-6
https://nakahora-bokujou.jp/shop/05/
TEL:070−4208−4212
営業時間:11:00~20:00

参考記事
幸せなウシの育て方 アニマルウェルフェアとは(2017/8/3)

牛も人もしあわせのヨーグルト

 
Facebook Like!