上野公園でハスの花が見ごろ

上野恩賜公園(東京都台東区)にある不忍池では、ハスの花が見ごろを迎えている。まだつぼみも多いので、8月中旬頃まで見ごろが続きそうだ。

上野公園でハスの花が見ごろ

ハスの合間に人の頭が見えるが、これは2014年に設置された「ハス観察ゾーン」という池の中に張り出した歩道にいるためだ。少し離れてみると池の中を歩いているように見える。ハスが大きく育って、ハス観察ゾーンの手すりも見えないが、1か月半前の様子が下の写真だ。こちらは手すりが見えているし、まだハスの花もあまり咲いていなかった。

上野公園でハスの花が見ごろ

ハスの花は、早朝からゆっくり咲きはじめ、昼には閉じてしまう。観賞するなら朝のうちだ。

上野公園でハスの花が見ごろ

ハス観察ゾーンの内側には、大賀一郎博士が2000年以上前の地層から発見した、ハスの種子から発芽した「大賀蓮おおがはす」と、かつて不忍池に生育していた白色の「明鏡蓮めいきょうれん」、紅色の「蜀紅蓮しょっこうれん」や「浄台蓮じょうだいれん」、斑入りの「不忍池斑蓮まだらはす」の5種が植えられていたが、いずれも根付かず咲いていない。ハス観察ゾーンの内側も含め、見渡す限り桃色の「地蓮じはす」が広がっている。