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ノーベル賞候補として日本人化学者が浮上 クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞

ノーベル賞前哨戦、クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞 宮坂氏が受賞

米国に拠点を置く学術情報サービス会社クラリベイト・アナリティクスは20日、2017年のクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞を発表。日本人研究者1人を含む22人が受賞した。日本からの受賞者は桐蔭横浜大学医用工学部の宮坂つとむ特任教授。太陽光エネルギーに用いる材料の発見と応用によって化学分野で選ばれた。

宮坂力特任教授は今回、「効率的なエネルギー変換を達成するためのペロブスカイト材料の発見と応用」において受賞。ペロブスカイトは光発電の能力を持つ有機無機ハイブリッド構造を持つ材料。この結晶を感光材料に使った固体薄膜太陽電池は、有機系太陽電池の中でも15%以上の最高効率をリードする研究分野となっている。また、従来のシリコン製太陽電池よりも安く製造ができることから、低コスト・高効率な次世代の太陽電池として期待されている。

同賞は昨年まで「トムソン・ロイター引用栄誉賞」として発表されていた賞。学術論文の引用データ分析からノーベル賞クラスと目される研究者を選出し、その卓越した研究業績を讃える目的で行われている。ノーベル賞のうち4賞(医学・生理学、物理学、化学、経済学)と同カテゴリーで構成され、2002年からノーベル賞直前の9月に発表するようになり、今年で16回目。昨年までに引用栄誉賞を受賞したうち43人が実際にノーベル賞を受賞している。

(写真はイメージ)

参考記事
ノーベル賞候補者に日本人3人 トムソン・ロイター(2016/9/26)

 
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