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松くい虫、ナラ枯れ被害量減少へ 林野庁が発表

松くい虫、ナラ枯れ被害量減少へ 林野庁が発表

2016年度の森林病害虫被害量についての報告を9月27日に林野庁が発表した。日本の海岸保安林や景勝地に多いマツや、里山を構成するナラを枯らしてしまう森林病害虫として問題視されているのが松くい虫とナラ枯れだが、これらの被害量はともに前年度より減少した。

森林病害虫被害量は毎年、都道府県から被害量の報告を受けて林野庁が取りまとめている。2016年度は北海道を除く46都府県で松くい虫被害が発生しているが、被害量自体は1979年の約243万立方メートルをピークに減少傾向にあり、2016年度は約44万立方メートルでピーク時の約5分の1になっている。一方、ナラ枯れ被害は32府県で発生しており、2016年度は前年度より約1000立方メートル少ない約8万2000立方メートルだった。なお、松くい虫の被害が多いのは長野県と鹿児島県で、ナラ枯れ被害は秋田県と奈良県が最多となっている。

一方、松くい虫被害の調査には近年ドローンが活用されており、今まで人間の目視によって行ってきた調査を、ドローンに搭載したカメラからの画像や全地球測位システム(GPS)の位置情報を用いて行うことで被害樹木の位置と高さを測定でき、調査の低コスト化にもつながるとして注目を集めている。

(写真はイメージ)

 
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