九州の貿易輸出額、初の6兆円超で過去最高

九州の貿易輸出額、初の6兆円超で過去最高

九州経済産業局は8月29日、2017年の九州の輸出についてまとめた「九州経済国際化データ2018(貿易編)」を公表した。これによると、2017年の九州から世界への輸出額は過去最高の6兆8410億円で、初の6兆円超えとなった。また輸出から輸入を引いた貿易収支は1兆5622億円、全国の輸出額のうち九州が占める割合は8.7%となり、いずれも過去最高だった。

九州の輸出相手国はアジアの国・地域が全体の6割弱を占めており、輸出額が最も多いのは中国。2017年は特にアメリカへの輸出額が前年比45.4%増と著しく、中国に次いで2番目に多かった。その他大きく増加したのは韓国が37.0%増、香港が35.3%増だった。

輸出品目としては、中国やアメリカへの輸出が好調な自動車が全体の約25%と最も多い。次いで韓国や香港への半導体関連製品が多く、電子部品の輸出は香港向けの割合が直近の5年間で2倍以上増加した。

EUへの輸出額は5877億円(前年比4.4%増)で、4年連続で増加している。オランダ、イタリア、ドイツ、英国が全体の7割弱を占める。

(写真はイメージ)