大型トラックに自動運転レベル2を搭載 三菱ふそうとダイムラーが共同開発

自動運転トラックの後続車無人システム、新東名で実証開始

国土交通省は8日、先行車に追従して走行する自動運転機能を搭載したトラックの隊列走行の公道実証を、新東名高速道路で行うと発表した。区間は浜松サービスエリアと遠州森町パーキングエリア間の上下線で、期間は1月22日から2月28日まで。先行車に追従して車線変更する機能を搭載したトラックによる公道実証は国内初となる。

今回実証するのは、ドライバーによる手動運転を行う先頭車の後方に、複数台の無人トラックを短車間距離で通信などで連結して走行する後続車無人システム。無人の後続車には車間距離維持や先行車追従といった自動運転機能を搭載している。

今回の公道実証では、最大3台のトラックが時速70kmで車間距離約10mの隊列を組んで走行する。安全確保の観点からすべての車両にテストコースで経験を積んだドライバーが乗車する。
このシステムでは一人の運転手が複数台の無人のトラックを運行することで、トラックのドライバー不足対策に貢献するとともに、短車間距離による空気抵抗低減と交通容量増大による効果により、省エネルギーが期待できるという。

国交省と経済産業省では、2020年に高速道路(新東名)で後続車無人での隊列走行を実現し、早ければ2022年に商業化することを目指している。

(写真はイメージ)