• HOME
  • 特集
  • 陸前高田市の「奇跡の一本松」に会う

陸前高田市の「奇跡の一本松」に会う

2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波で、岩手県陸前高田市にある高田松原の約7万本の松の木がなぎ倒されて壊滅した。しかしその中でたった一本の松の木が津波に耐え、立ったままの状態で残った。高さ27.7メートル、赤松と黒松の交雑種のアイマツだ。

震災を生き延びた一本松だったが、震災当日に10時間以上も海水の中に浸かったことで、油や化学物質が根元の土壌に染み込み、さらに地盤沈下により根が海水に浸かってしまった。希望の象徴として、何とか保護しようと、緑化センターの人たちがあらゆる手を尽くしたが、同年の10月には枯れてしまった。

しかし今、目の前には奇跡の一本松が立っている。この木は、専門家たちの手によって防腐処理を施されたレプリカである。そう言われなければ、本物だと思うだろう。希望の象徴として「奇跡の一本松保存プロジェクト」の手により、こうした形で残すことになった。

「一番の復興協力は、被災した東北の地を訪れてくれることです」と地元の人たちは言う。「奇跡の一本松」をひと目見ようと足を運ぶ人々。誰も何も語らない。澄み切った青空の中にたった一本そびえ立つ、松の木の声を聴こうとしているのだろうか。

陸前高田市の「奇跡の一本松」に会う
希望の象徴として残された「奇跡の一本松」

陸前高田市の「奇跡の一本松」に会う
2015年から開設された一本松までの専用歩道

陸前高田市の「奇跡の一本松」に会う
「奇跡の一本松」の敷地内にあったユースホステル。この建物が防波堤になってくれて生き延びることができたと言われている。取り壊さずに残された。

「奇跡の一本松」へのアクセス
http://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/kategorie/fukkou/ipponmatu/ipponmatu.html

関連記事一覧