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女性の生き方サポートする「フェムテック」 関連サービス続々と

女性の生き方サポートする「フェムテック」 関連サービス続々と

「Femtech(フェムテック)」という言葉をご存じだろうか? Femtechとは、女性(Female)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、一般的には月経、妊娠、更年期など女性特有の健康課題に対してテクノロジーを用いてサポートするデバイスやアプリ、製品の総称として使われている。2016年ごろから欧米で始まり、その市場は欧米を中心にアジア各国でも急速に広がっている。近年は日本国内でも、アプリを中心に認知が広がりはじめ、該当するサービスが徐々に増えている。国内市場規模は、2025年には約5兆円となることが予想されている。

日本で開発・商品化されたフェムテックに関連する商品やサービスのいくつかを紹介する。
 

(1)LINEを用いた生理日予測・パートナー共有サービス「ペアケア」
Entale(エンテール・東京都港区)の提供する「ペアケア」は、LINEを利用した、生理日予測やパートナーとの共有ができるサービス。独自のAIで生理日・排卵日を予測し、恋人や家族・友人などのパートナー共有も可能。パートナーに自分の状況を間接的に伝えることができる。日々の体調記録に加えて、婦人科医師監修のコラムで不安や疑問を解決することもできる。2019年9月のサービス提供開始から約半年でLINEの友だち登録数は6万人を突破し、10代から20代の女性を中心に、男性も全体の約2割が利用している。

 

(2)いつでも助産師とつながることができる「じょさんしonline」
日本の妊産婦死亡原因の1位は自殺だが、それは産後うつの影響が大きいことが明らかにされている。昨今は新型コロナウイルス感染症への不安も重なり、産前産後の女性が不安を抱えたり孤立しない仕組みや、サポートがさらに必要とされる状況になっているといわれる。じょさんしonline(愛知県刈谷市)は、妊娠・出産に関する女性の不安をサポートするオンラインサービスを提供している。Web会議サービスZoomを使用した助産師への24時間オンライン相談や、産前産後のセミナーを開催。また、相談内容に応じて直接的なケアが必要な場合は近くの助産院の紹介や自宅までの出張訪問を行い、また行政サービスや病院への連携を提案している。
 

(3)生理ナプキンのいらない吸水ショーツ「Nagi(ナギ)」
BLAST(ブラスト・東京都目黒区)は28日、生理期間中に使用できる吸水ショーツ「Nagi (ナギ)」の販売を公式ECサイトにて開始した。使用後は洗濯機で洗うことができ、くり返し使用が可能。同社CEO石井リナ氏は発売にあたり、「自分の身体をコントロールすることは、自分の人生をコントロールすることだと考えている。Nagiが、(女性の)身体や生活と向き合うきっかけになったら嬉しい」とコメントしている。
 

女性の社会的活躍や多様な生き方が進んだ今、性別を問わず皆が生きやすい世界を創出することが重要視されている。フェムテックは、女性が自分らしく働いたり、生活したりできるようにサポートしてくれる技術の一つとして期待される。

画像提供:Entale(冒頭の写真はイメージ)