学習データ活用による個別最適な教育コンテンツ提供へ スクー×九大が共同研究

社会人向けのオンライン学習サービスを提供するスクー(東京都渋谷区)は10日、九州大学と、学修者に対する個別最適なコンテンツ活用・推奨の仕組みを構築することを目的とした共同研究を開始したことを発表した。学習データを活用することで、学修者に対し最適な学修の提供を目指す。

近年、大学をはじめとする高等教育機関では、教育データの収集・蓄積・分析が大きなテーマとなっている。九州大学は2016年に、国内で初めてラーニングアナリティクスセンターを設立し、教育システムの運用、教育データの管理、データ分析・可視化技術の開発、教育・学修改善の支援などのラーニングアナリティクスに関する研究活動を実践し、データに基づく教育・学修の改善に取り組んでいる。

一方、スクーでは2014年以降、約35の大学・教育機関と提携して、高等教育機関向けDXプラットフォーム「Schoo Swing」を提供してきた。同プラットフォームでは、オンデマンドの講義動画で「なるほど」「もやもや」といったリアクションボタンや一時停止などの操作ログを取得することで、学生の理解度やつまずきポイントを学修プロセスデータとして可視化している。

両者は今年1月より、共同研究のPhase1として学修動画のコンテンツ情報と学修ログのデータに関する検証のため、「Schoo Swing」を用いた学修ログの取得を行ってきた。10月以降のPhase2では、取得したデータを元に学生に対する動画学修の体験・効果の最適化に向けた検討を行っていく予定だ。

今後は、学修者に対する個別最適な動画コンテンツ活用・推奨の仕組み化の検討に向けた課題整理を行い、データ活用によって学修者に対し最適な学修の提供を目指すとしている。

画像提供:スクー(冒頭の写真はイメージ)