太陽系に第9惑星の存在を発見 カリフォルニア工科大学

カリフォルニア工科大学のコンスタンチン・バティギン助教とマイク・ブラウン教授は、数学的モデリングとコンピュータ・シミュレーションにより、太陽系外縁部に非常に細長い軌道の巨大惑星が存在する証拠を発見した。彼らが「第9惑星」と呼ぶ星は、地球の約10倍の質量を持ち、冥王星のような準惑星ではなく惑星だという。太陽から海王星までの距離の約20倍離れた軌道をおよそ1万年から2万年かけて公転していると予測され、今後直接観測での発見が期待される。米天文学会の専門誌『アストロノミカル・ジャーナル』に20日掲載された。

ブラウン教授は同大学のサイトで「これは紛れもなく第9惑星だろう。近代になって新たに見つかった惑星は天王星と海王星の2つだけだったが、これが3つ目になる」と話した。バティギン助教は「この惑星の存在について最初は非常に懐疑的だった。その軌道を調べ、太陽系外縁部にどのような影響があるか検討した結果、存在を確信した。過去150年で初めて、太陽系の惑星の全数調査が未完成であることを示した確かな証拠だ」と述べた。

彼らは、太陽系外縁のカイパーベルトにある最遠の6つの天体を調べ、最も外側の点(遠日点)や移動速度がそれぞれ異なっているにも関わらず、軌道がどれも似た方向を向いた楕円軌道であることに気が付いた。その上、この6つの天体の軌道は、既知の8つの惑星の公転面に対して等しく約3​​0度傾いていた。

「こんなことが起こる確率は0.007%で、偶然では起きない。まだ見つかっていない天体によって、これらの軌道が作られたに違いないと考えた」とブラウン教授。シミュレーションを繰り返した結果、質量の大きな惑星の軌道が最も太陽に近くなる点(近日点)が6つの天体の近日点とは180度反対側に存在するならば説明できることがわかった。

第9惑星の存在を仮定すると、2003年にブラウン教授が発見した準惑星セドナの軌道や、小惑星2012 VP113の軌道も説明できる。さらに彼らのシミュレーションは、太陽系の惑星の公転面に対して垂直な軌道にもカイパーベルト天体があると予測した。この3年間で、そのような軌道の天体が観測で4つ見つかった。ブラウン教授は「それらの天体の位置と軌道を描画してみると、正確にシミュレーションで予測したとおりだった。見つけたとき、驚きのあまりあごが外れそうだった」と述べた。

今回発見できたのは第9惑星の大まかな軌道だけで、正確な位置はまだわからないが、ブラウン教授らは第9惑星を探し始めているという。ブラウン教授は「私が第9惑星を見つけたい。しかし、他の誰かが見つけたとしても幸せだろう。だから私たちはこの論文を公開した。この論文に触発されて、探索を開始してほしい」と強調した。

10年前に、冥王星が惑星から準惑星に降格された際にも重要な役割を果たしたことで知られるブラウン教授は、最後に「さあ、この惑星を見つけて、再び太陽系に9つの惑星を持たせよう」と締めくくった。
 

太陽系に第9惑星の存在を発見 カリフォルニア工科大学

(画像提供:カリフォルニア工科大学)

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