長時間のテレビ視聴で肺塞栓症死亡リスク増加 阪大が世界初解明

大阪大学の研究グループは27日、8万6000人を対象にした調査の結果、テレビ視聴時間2時間につき肺塞栓そくせん症死亡リスクが40%増加することが分かったと発表した。テレビ視聴時間と肺塞栓症の死亡リスクの関連性を明らかにしたのは世界初。

「肺塞栓症」は、下肢が圧迫されてうっ血し、血栓が肺に詰まることで生じ、呼吸困難や胸痛などの症状を引き起こす。飛行機の長時間フライト後に起こる肺塞栓症はエコノミークラス症候群として知られており、水分補給や足を上下に動かすなどの運動で予防できるとされる。

今回の研究では、1988~90年の間に日本全国45地域の40~79歳の8万6024人を対象にアンケート調査を行い、1日あたりの平均テレビ視聴時間や生活習慣に関する情報を収集した。その後、約20年間にわたって参加者の死亡状況を追跡調査し、生活習慣や健康状況との関連を統計学的に解析した。その結果、テレビ視聴時間が1日あたり2.5時間未満の人に比べて、2.5~4.9時間の人では肺塞栓症による死亡リスクが1.7倍、5時間以上では2.5倍になることが分かったという。

研究グループは、今回の解析以降に普及したパーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレット端末の利用状況や肺塞栓症との関連の調査も必要だとした。また、テレビの長時間視聴による肺塞栓症について、注意喚起の必要性を挙げた。

この研究成果は、27日に米科学誌『Circulation(サーキュレーション)』オンライン版に掲載された。

(写真はイメージ)

 
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