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かつて「御泉水屋敷」と呼ばれていた名園 福井県 養浩館庭園

かつて「御泉水屋敷」と呼ばれていた名園 福井県 養浩館庭園

11月の終わり、福井県福井市宝永にある養浩館庭園ようこうかんていえんを訪れた。ここはかつて福井藩主松平家の別邸として使われ、江戸時代には「御泉水屋敷」(おせんすいやしき)と呼ばれていた。福井城本丸から北へ約400mの場所に位置し、城の外堀に接している。現在のような回遊式林泉庭園かいゆうしきりんせんていえんとなったのは、7代藩主昌明(のちに吉品よしのりに改名)が、自らの隠居屋敷として使用していた頃からである。

かつて「御泉水屋敷」と呼ばれていた名園 福井県 養浩館庭園
養浩館庭園の紅葉

かつて「御泉水屋敷」と呼ばれていた名園 福井県 養浩館庭園
木立の色彩が水面にも

養浩館庭園は、その高い芸術性と数寄屋造りの建物により、江戸時代中期を代表する名園の一つとして知られている。第二次世界大戦中の福井大空襲で、建物などが焼失したものの、石組みや地割りなどはほぼ当時のまま残った。1982(昭和57)年には国の名勝に指定され、同時に、庭園の修復と建物の復原が行われた。建物を復原する際、庭園との一体感や水との親和性を損なうことがないよう、発掘された礎石の上に直接建てており、座敷から眺める視線の高さは、当時のまま保たれているという。

かつて「御泉水屋敷」と呼ばれていた名園 福井県 養浩館庭園
御座の間

かつて「御泉水屋敷」と呼ばれていた名園 福井県 養浩館庭園
御座の間の中の様子

庭園内を巡ってみると、どこを切り取っても、額縁をつければそのまま名画となりそうだ。日本庭園の繊細な美しさに、改めて魅了された。福井駅から徒歩15分。入場料は大人210円(隣接する郷土歴史博物館との共通券は340円)。じっくりと、時間をかけて訪れて欲しい場所だ。

かつて「御泉水屋敷」と呼ばれていた名園 福井県 養浩館庭園
庭園の南西から観た座敷部

【施設情報】
養浩館庭園
福井県福井市宝永3-11
http://www.history.museum.city.fukui.fukui.jp/yokokan/
TEL:0776-20-5367(福井市文化振興課)
営業時間:午前9-午後5時(夏期は午後7時)、年末年始休園

 
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