手足口病が流行 東京都の警報基準を超える

毎年夏に流行する子供の感染症である手足口病。東京都で6月29日~7月5日の患者報告数が警報基準を超えたと9日に発表された。この期間に、保健所別の患者報告数で警報開始基準の1週間当たり5.0人を超えたのは、31保健所中15保健所。その管内人口の合計が東京都全体の51.14%となり、都の警報基準の30%を大きく超えた。

手足口病の他にも、ヘルパンギーナ及び咽頭結膜熱(プール熱)の患者報告数が高い水準となっていて、東京都では感染予防を呼びかけている。

手足口病とヘルパンギーナの感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染、便中に排泄されたウイルスによる糞口感染、水疱内容物による接触感染など。咽頭結膜熱の感染経路は飛沫感染と接触感染だが、感染力が強くプールや温泉施設などでの感染もある。

感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理すること。また幼稚園や保育園などの集団生活ではタオルの共用を避けることが望ましい。

(写真はイメージ)