ヤンマー、自動航行ボートの基礎技術を開発

ヤンマー、自動航行ボートの基礎技術を開発

ヤンマーは17日、自動航行する「ロボティックボート」の基礎技術を開発したと発表した。自動航行するボートは小型・低コスト化を図り、転覆しても復原できる設計。今後、大学や研究機関における海域調査や産業界でのインフラ点検、スマート漁業などでの実用化を目指す。

自動車や農業機械の分野では自動運転化が進んでいるが、海上における自動化技術はまだ十分に確立されていない。同社が実証機として開発した「ロボティックボート」は、本体にはヤンマー造船のガラス繊維強化プラスチック(FRP)の成型技術を用いて、小型・低コスト化を図った。また、過酷な環境の海域においても安定した航行ができるよう、転覆しても復原できる設計にした。ソフトウェアにはミドルウェアを活用したプラットフォームを採用して、ユーザーのニーズに合わせたモジュールの組合せを可能とした。将来的には同社の大地・都市・海の分野でのロボット技術を共通化することで、商品開発スピードの短縮につなげるという。

さらに、関連する自動操船技術として、漁船やプレジャーボートでも搭載が可能な「自動着桟システム」を開発。衛星からの位置情報と中継機からの補正情報を活用することにより、高精度な自動着桟を実現した。

今回の実証機は、SIP「次世代海洋資源調査技術」(海のジパング計画)の一環で開発を行い、海洋研究開発機構(JAMSTEC)が実施する海洋資源調査の洋上中継器(ASV)として活用された。今後は大学や研究機関における海洋試験での活用拡大や産業界での実用化を目指す。

画像提供:ヤンマー

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