蚊取り線香の原料「除虫菊」のゲノム解読に成功 KINCHO

蚊取り線香の原料「除虫菊」のゲノム解読に成功 KINCHO

大日本除虫菊とサントリー生命科学財団は、蚊取り線香の原料として知られる除虫菊(シロバナムシヨケギク)のゲノム解析に取り組み、配列情報と遺伝子データセットの構築に成功したと発表した。今後、ゲノム情報を利用することで殺虫成分の産生機構の解明や除虫菊の品種改良の加速に繋がることが期待される。論文は3日付のScientific Reportsのオンライン版に掲載された。

除虫菊は、デイジーに似た白色の花をつける多年生キク科植物で、蚊取り線香の原料として120年以上利用されている。これまでに除虫菊が産生する殺虫成分ピレトリン類についての研究を通して、数多くの合成ピレスロイド(除虫菊に含まれる有効成分に似た構造の合成化学物質)が開発されてきた。今回、ヒトゲノムの2倍以上に相当する約71億塩基対からなる除虫菊のゲノムが解読され、約6万個の遺伝子が予測された。

近年、殺虫剤に抵抗性を持つ害虫が出現し、虫を媒介とする感染症拡大のリスクが懸念されている。今後、ゲノム情報を利用して、除虫菊の品種改良や害虫が抵抗性を持ちにくい殺虫成分の開発などに取り組んでいくという。

(写真はイメージ)

関連記事一覧