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1月24日は「教育の国際デー」不用品の寄付でできる子どもの教育支援

124日は「教育の国際デー」(International Day of Education)だ。2018123日の国連総会で、インクルーシブで公平な質の高い教育と生涯にわたる機会がすべての人々に与えられる世界を目指して定められた。

ジェンダー不平等や暴力、差別、貧困の連鎖を断ち切るためにも重要な役割を果たす教育だが、いまだ多くの場でその権利は侵害されているとされる。UNESCOの統計によると、12100万人の子ども(614歳)が学校に行けず、約77300万人(世界の15歳以上の7人に1人)が文字の読み書きができないという。

そこでUNESCOでは2022年、「Changing Course, Transforming Education」をテーマに掲げて公共の努力としての教育を強化し、デジタル化、教師の支援、すべての人の潜在能力を引き出すことを後押しするような議論の活性化を目指している。

教育の国際デーに際し、これまで廃棄していた不用品を活用した教育支援の取り組みの事例を2つ紹介する。

 

(1)読み終えた本で、スーダンの子どもの教育支援

日本国際ボランティアセンター(以下、JVC)ではリサイクルショップを展開するBOOKOFFとともに、20211220日より支援キャンペーン「あなたの本で、スーダンの子どもたちに教育を!」を実施している。

政治的不安定から紛争が絶えないアフリカ東部の国、スーダン。JVCが支援する南コルドファン州では小学校を卒業できる子どもの割合が12%にとどまっているという。このキャンペーンでは、本、CDDVD他、不要なものを送ると買い取られた金額+10%がそのままスーダン教育支援への寄付となる。また本が15冊集まると、スーダンの子ども1人に補習校で使う文具と教材を送ることができるという。

 

(2)書き損じはがきで「ユネスコ世界寺子屋運動」を支援

1989年に開始した「ユネスコ世界寺子屋運動」は、基本的人権として、年齢、宗教、性別にかかわらずすべての人が公平に教育の機会を得られるように、無償で学ぶ機会を応援する活動だ。

書き損じや未使用のはがき、タンスの中に眠っている切手、金券、株主優待券などの「タンス遺産」を回収し、集まったものを世界寺子屋運動への募金に換える活動を実施している。

(写真はイメージ)