毎年見直してみよう。様々な防災の備え

毎年見直してみよう 「もしも」の時の防災の備え

東日本大震災の発生から11年が過ぎた。日本は自然災害が多く、災害に対しては普段からの備えが重要だ。備えにもいろいろある。今回はグッズ、サービス、訓練の観点からそれぞれの備えを紹介する。


日常のシーンでも使えて災害時にも役立つ「いつものもしもセット」

毎年見直してみよう。様々な防災の備え

災害への備えとして真っ先に思い浮かぶのが防災グッズではないだろうか。食糧や懐中電灯、簡易トイレなど災害時に必要となるグッズを一式リュックに詰めた防災セットが各社で販売されている。
無印良品では、通常の外出時や旅行時にも利用でき、災害時にも役立つアイテムを集めた「いつものもしもセット」を販売している。モノだけでなく家族との連絡方法を決めておくためのシートなど、防災において必要な情報も入っていることが特徴だ。携帯・持ち出し・備えるの3つのシーンに合わせて中身と仕様が異なるセットが用意されている。

オンラインで防災の知識が学べる「リモート防災訓練」

学校や地域で実施していた防災訓練も今はコロナ禍で難しくなっている。そこで役に立つのが東京消防庁がYouTubeの公式チャンネルで公開している「リモート防災訓練」シリーズの動画だ。避難の仕方や消火器の使い方などを学ぶことができる。そのほか、東京消防庁では近くの防災施設を探せるマップや防災・救護に関する知識が深まるビデオライブラリなどの機能が搭載されたアプリを提供している。


日用品や大切なものを保管してくれる「防災ゆうストレージ」

日本郵便株式会社と寺田倉庫株式会社は防災サービスとして、防災向け宅配型トランクルーム「防災ゆうストレージ」の提供を今年の2月1日から開始した。長期の避難生活に必要となる日用品や、思い出の品などなくしたくない大切なものを、専用ボックスで保管してくれるサービスだ。居住地域と異なる都道府県の硬質地盤かつ耐震基準を満たした倉庫で保管され、避難時など必要な時にインターネット上で取り出し手続きをすることで指定した場所にゆうパックで荷物が届く。サイトには特定非営利活動法人レスキューストックヤード 栗田 暢之代表理事が監修した「保管品チェックリスト(例)」が掲載されている。なお、専用ボックスは大小の2つのサイズでの展開で初期費用として専用ボックス<小>は税込み5,280円に加え、保管料として月々275円、取り出し料金として1,540円かかる。専用ボックス<大>は税込み7,810円、保管料は月々480円、取り出し料金として2,200円だ。

備えというのは事が起きる前にやっておくもの。便利な新しい商品やサービスが生まれているので毎年見直してチェックしてみてほしい。

(冒頭の写真はイメージ)