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金沢市で雷雲からの2種類の放射線バーストを世界初連続観測

雷によって発生した2種類の放射線バーストを世界初連続観測 京大など

京都大学、東京大学らの研究グループは26日、冬の雷活動によって発生した2種類の「放射線バースト」と呼ばれる現象を石川県金沢市の複数の高校で同時観測することに成功したと発表した。研究の成果は26日(日本時間)、英国物理学会誌「コミュニケーション・フィジックス」にオンライン掲載された。

放射線バーストとは、大気中から高エネルギーの放射線が一時的に放出される現象。同研究グループは2018年1月10日に金沢市の市街地で、雷放電での原子核反応に由来する1秒未満の強烈な「ショートバースト」と呼ばれる現象の放射線観測に成功。その直前に雷雲から到来する放射線である「ロングバースト」も1分間にわたって観測した。ロングバーストとショートバーストが引き続いて発生する現象の観測は世界初。ロングバーストは雷放電の前駆現象であり、ショートバーストや雷放電そのものの引き金を引いた可能性がある。

研究グループは日本海沿岸部で発生する特徴的な冬の雷に着目して、放射線や電波帯での雷観測を行なってきた。2017年には雷放電によって大気中で原子核反応が起きる現象を解明した。

この研究は金沢大学附属高等学校・金沢泉丘高等学校をはじめ石川県内の高校、大学、企業、自治体、富山県の自治体の協力で行われ、またクラウドファンディングで一般市民から募った研究資金にもサポートされている。

今後はさらに金沢市周辺での放射線観測網の構築を加速し、ロングバーストおよびショートバーストが発生する仕組みや、「雷発生のきっかけ」の解明に取り組んでいく。

画像提供:京都大学
 

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