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数百円の尿検査で95.8%の確率でがんを判定、10年後には実用化へ

 九州大学の広津崇亮助教らは、「線虫」ががん患者の尿に反応することを利用し、がんを判定できることを発見したと発表した。判定にかかる費用は1回数百円程度で、10年後の実用化を目指しているという。研究結果は米科学誌「プロスワン」に掲載された。
 線虫は一般的には約1mm程度の細長い動物で、食中毒の原因となるアニサキスなどが有名。広津助教らの行った実験では、242人を対象に線虫の反応テストを実施した。その結果、がん患者24人中23人に線虫が反応した。そのうち5人は採尿時点ではがんだと分かっていなかった。
 同検査によるがん患者発見率は95.8%。同時に行った血液採取による検査では、発見率は16.2~25%だった。さらに、がんの治療のために重要な初期の「ステージ0と1」のがん判定においても、88%以上の確率を示した。血液採取による検査では初期のがん判定の確率は0~33%だった。
 線虫によるがん判定は、数百円程度の費用で1時間程度で終わり、がんの種類や進行度にかかわらず判別が可能。広津助教らの研究グループは、精度の向上や日立製作所と提携しての装置開発を進め、早期の実用化を目指すとしている。

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