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【特集】電力自由化をもっと身近に! ~part 3.電力自由化、自由だからこそ“選ぶ権利”を使おう

第1回第2回を通して、電力自由化の由来や目的と、電源選択肢としての自然エネルギーについて、触れてきました。しかし、電力自由化により「消費者の選択で、使っていく電気が変えられる仕組み」になるはずが、日本の様相は異なっています。今回はこのことについて、お伝えします。

 

「使われる電源」が分からない日本の事情

ちまたに電力会社を比較するウェブページが増えてきていますが、その比較サイトの内容はほぼ全てが価格やプランを紹介するのみのもの。残念ながら、「使われる電源」が比較されたものはありません。それは、ヨーロッパをはじめとして多くの国が電源構成の開示を義務付けているのに対し、日本では経済産業省が「開示は望ましい行為」と伝えただけだからです。これでは開示したくない企業は開示しなくても罰則がないため、現時点で開示している企業は数社程度にとどまってしまい、比較サイトでも比較しようがない状況です。選択肢として本来見せるべき条件が隠されているのです。

社会には、知らずに関与してしまう事件が沢山あります。ある年、日本の市場から秋にサンマが激減していた年がありました。乱獲により稚魚が減ってしまったためです。また、かつて世界では、フロンガスを多用してしまいオゾン層に穴を開けてしまいました。これと同じく、日本の電気やエネルギーも、自由に選んでいくことが「原料を乱用してしまうこと」になってはいけないと考えます。つまり、今は底を尽きることがないとも言われる化石燃料や、今は廃棄していってもいいであろうと考えている原子力発電の核燃料は、これから人類が永い年月を生きていくにあたって、一見、安かろうと考え、この時代に乱用してしまってはいけないものなのです。

 

自然エネルギーを使ってみたい、なら

これまでの話の中で、自然エネルギーに少し興味を持たれた方、「選んでみたいけど、そうは言っても自然エネルギーを選べないじゃないか」と思われる方は、まずその声を形にしてみてはいかがでしょうか?その一例として、「自然エネルギーを将来使いたい」と宣言できる場所があります。自然エネルギー電力供給促進のために活動しているパワーシフトキャンペーン運営委員会(東京都板橋区)のサイト「【パワーシフト】デンキを選べば社会が変わる!」では、消費者が自然エネルギーを使いたいと宣言することで自然エネルギー利用の電力事業者を後押しできる仕組みをつくっています。こういった声が大きくなれば、販売する側も開示をせざるをえなくなりますし、または電源構成を気にせざるを得なくなるはずです。

消費者である私たちの多くは、「賢く」電気を選択したいと考えています。誰もが電気料金は安い方がいいに決まっていますよね。だからこそ、長い期間の契約先を、今すぐ焦って決める必要はありません。長期的に見て、安く、安全になっていく電源を応援できるのは皆さん1人1人です。この時代に生きる私たちが、電力自由化によって手にする「電気を選ぶ権利」を使って、共に“生き残れる日本”を作っていきましょう。

 
(写真はイメージ)

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