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クラウドファンディングで化石カメ研究を支援

化石カメ研究を盛り上げよう! クラウドファンディング活用

早稲田大学国際学術院の平山廉教授は14日、化石カメ研究の支援を募るためのクラウドファンディングを開始した。カメの化石を調べ、「系統樹マンダラ」ポスターを作ることを目的とする。目標金額は200万円で、期間は3月25日まで。

今回のプロジェクトでは、化石の研究と分子系統学による研究をまとめてカメの進化の系統をまとめた系統樹マンダラを作る。それによりカメの進化を新たな視点で捉え、カメ研究を盛り上げていくことを目的としている。系統樹図の肝である「枝」の部分は、インフォグラフィックスの専門家である坂野徹さん(金沢美術工芸大学准教授)、ポスターのイラストレーションは古生物復元画家の小田隆氏(成安造形大学准教授)が担当する。

カメは身近な生き物でありながら、いまだ解明されていないことが多いという。カメの甲羅は化石として残りやすいという特徴があり、最古のものは2億4000万年前のものになる。現存300種に対して化石として発見されたものは1000種に上り、国内でカメの化石が採れる場所は現在120~130か所ある。しかし国内の化石カメの研究者は5人、世界の国際会議でも30名ほどで、ほとんど研究が進んでいない状況だという。

平山教授はカメの化石を38年に渡って研究し、これまでに発表した新種の化石は19種類。クラウドファンディングは、日本で初めての研究費獲得に特化した学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」を用いている。

画像提供:academist(画:小田隆)