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新型コロナウイルス迅速検出法を開発 神奈川県と理研

新型コロナの迅速検出法が行政検査で使用開始 保険適用も間近

神奈川県衛生研究所と理化学研究所は23日、共同開発したSmartAmp(スマートアンプ)法を利用した新型コロナウイルスの迅速検出法が同日から行政検査で使用可能となり、近日中に保険適用される見込みだと発表した。

SmartAmp法は、遺伝子を特異的に増幅して検出する簡便・迅速・安価な遺伝子検出技術。既存のリアルタイムPCR装置をそのまま利用できる上に、PCR法で必要な温度の上下操作を必要としない。このためPCR法では1~2時間かかる解析が、新しい試薬では10~30分程度に短縮できる。

19日に神奈川県と連携するダナフォーム(神奈川県横浜市)がSmartAmp法を用いた研究用試薬「SmartAmp 2019 新型コロナウイルス検出試薬」を発売開始。23日、厚生労働省国立感染症研究所が更新した「臨床検体を用いた評価結果が取得された2019-nCoV遺伝子検査方法について」において、迅速な検査方法として同試薬が掲載され、行政検査で使用できるようになった。「SmartAmp法を利用した新型コロナウイルスの迅速検出法」は、近日中に保険適用される見込み。

神奈川県は、この迅速検出法を新型コロナウイルス感染症の行政検査に直ちに活用する。また、関連機関と連携してさらなる実証研究を推進していく方針。

(写真はイメージ)

新型コロナウイルス迅速検出法を開発 神奈川県と理研